6月12日(土)東京、26日(土)関西で6月集会「60年代の死者を考える―レクイエムを超えて」を開催します

6月12日(土)東京、26日(土)関西で6月集会「60年代の死者を考える―レクイエムを超えて」を開催します

 現在もなおCOVID-19の流行が世界的規模で続いている状況です。皆さまにおかれては、ご自分やご家族、周りの方の健康を心配されていることと思います。
 こういう状況だからこそ、客観的に事態を見つめ、可能な形態で、イベントを開催してお互いを励まし合いたいものです。6月12日東京、26日関西のイベントを予定通り開催いたしますので、ご参加ください。会場受け入れの感染対策はしっかりとやりますので、お越しをお待ちしております。
 もし、中止せざるをえなくなった場合は、このウェブサイトなどでご連絡いたします。

 
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※ダウンロードしてご自由にお使いください。情報拡散をお願いします。

ポスト・フクシマ、ポスト・コロナの激変の時代に立ち向かう
プロジェクト発起人 山本義隆

 1967年10月8日のベトナム反戦のデモで死亡した山﨑博昭君の追悼から始まった本プロジェクトは、すでに7年余の活動を続けてきました。この10年間の出来事、すなわち2011年の東京電力福島第一原発における世界最大最悪の原発事故と2021年の新型コロナ・ウィルスによる感染症COVID-19のパンデミックは、いずれも世界史的出来事であり、その意味で現在の私たちは世界史的転換点に立ち会っていると言えます。
 それは、高度成長を挟んだ1960年代の闘い、すなわち60年安保闘争から60年代末の全国学園闘争そしてベトナム反戦・安保・沖縄闘争にいたる10年間が戦後日本の政治的・思想的転換点であったのに匹敵する、あるいはそれを超える社会的そして思想的な転換を迫っているのです。

 そういうことで、あらためて60年代の闘いの死者、60年安保闘争での樺美智子さん、67年ベトナム反戦闘争での山﨑博昭君、69年安保闘争での糟谷孝幸君、そして70年日大闘争の中村克己君を追悼するとともに、その時代の闘いの今日的意味を考えたいと思っています。
 講師には、60年代の闘争を当事者として闘い、その後も「叛乱の60年代」をめぐってシャープな論考を発表し続けてこられた、その意味では60年代を語るにはこの人をおいてはいないとも言える、長崎浩氏にお願いしました。氏の著作の中に「叛乱の60年代を底流して、安保闘争と全共闘運動を一連の出来事として捉えるような思想はありうるのか、叛乱の60年代を歴史にすることは、戦後思想の実地を検分することにならざるを得ない」とあります。

 ポスト・フクシマ、ポスト・コロナの激変の時代に立ち向かわねばならない現在、あらためてこの50年間の私たちの歩みを見直して、今後の道標としようではありませんか。
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記念講演:長崎浩「樺美智子と私の60年代」

1937年生まれ。東京大学理学部卒。東京大学物性研究所、東北大学医学部、東京都老人総合研究所、東北文化学園大学に勤務。政治思想・科学技術・身体運動論を専攻。1960年、全共闘運動高揚期に『叛乱論』にて登場。以後、80年代にいたるまで、政治思想状況にコミットしつづけた。90年代以降は、環境問題やリハビリステーションの分野でも著作活動を続ける。

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集会参加協力団体・個人

声なき声の会
1960年6月、日米安保条約改定に反対するデモのなかから生まれた反戦市民運動グループ。スタート以来、反戦平和を訴え時代や世代を越えてさまざまな問題に異議を申立て、行動を起こしてきた。会に集うのは思想信条や利害関係を問わず。毎年6月15日に「6・15集会」を開催し、国会議事堂南門で追悼の献花を続けている。
◎樺 美智子
1957年4月、東京大学入学。59年秋、文学部自治会副委員長。60年6月15日、全学連による反安保闘争の最中、国会構内で虐殺された。享年22。

糟谷孝幸プロジェクト
2019年に「糟谷孝幸プロジェクト」を結成。「糟谷孝幸のたたかいと生き方を忘却することなく人びとの記憶にとどめると同時に、この時代になぜ大勢の人びとが抵抗の行動に立ち上がったのかを次の世代に語り継ぎたい」と、2020年11月に記録集『語り継ぐ1969 糟谷孝幸追悼50年―その生と死』(社会評論社)を刊行。
◎糟谷孝幸
1968年4月、岡山大学法学部入学。69年11月13日、佐藤訪米
阻止闘争で大阪闘争に参加。デモの最中に機動隊員から
暴行を受け逮捕さる。翌日の14日に死亡。享年21。

中村克己君墓碑委員会
1970年3月に日大全共闘葬。同月「中村君虐殺糾弾委員会」を結成。71年1月真相究明を『70・2・25中村君虐殺糾弾』として刊行。一周忌に墓碑を建立。81年13回忌を前に「中村克己君墓碑委員会」に名称変更し、墓参を続けてきた。2020年2月、遺骨の移動により50年間継続してきた墓参を終了、墓石を解体した。
◎中村克己
1967年4月、日本大学商学部入学。王子野戦病院闘争、日大
闘争に参加。70年2月25日、ビラを配布中、体育会系右翼学
生から襲撃され頭部に重傷。3月2日に死去。享年22。

津本忠雄君追悼
◎津本忠雄
1949年4月、富山県新湊市生まれ。高校時代から社会問題に取り組み、関大進学後関大闘争など闘う。69年9月21日、京大時計台封鎖解除阻止闘争の〝市街戦〟で全身火傷、10月1日死亡。享年20。遺稿集『疾走する青春』(合同出版)がある。

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2021東京集会
6月12日(土)14時~17時
参加費 1,500円
主婦会館プラザF 9階スズラン
東京都千代田区六番町15
☎ 03-3265-8111
https://plaza-f.or.jp/index2/access/

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2021関西集会
6月26日(土)14時~17時
参加費 1,500円
梅田TOG会議室 駅前第3ビル17階
大阪市北区梅田1-1-3
☎ 06-6344-0205
https://www.ances.jp/osaka/access/?gclid=CjwKCAjwqcKFBhAhEiwAfEr7zaa6frboUkn0bafE5oiBJqRqSmndEp8emc3l69HvFDfhJ6WRiHKksxoCKg0QAvD_BwE

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10・8山﨑博昭プロジェクト



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