朝日新聞で『きみが死んだあとで』書評/北井一夫写真集『過激派の時代』が増刷

「10・8を忘れず生きた人々の声」
朝日新聞で戸邉秀明氏が代島治彦著『きみが死んだあとで』を書評


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▲代島治彦著『きみが死んだあとで』
四六判並製 444ページ/定価2,530円(本体2,300円)/2021年6月刊 晶文社

【目次】
はじめに
「よく見比べてから判断したいので、いまは入りません」とお断りしました。──向千衣子さんの話
 映画『きみが死んだあとで』を撮るにいたった動機
捕虜を撃ち殺す写真を見たのは大きかった。──北本修二さんの話
内ゲバは厭やね。だけど指令があれば、いや、わからないな……。──山﨑建夫さんの話
 ぼくの話 1
だから「襟裳岬」をふと耳にするだけで胸がジンとする。──三田誠広さんの話
もうちょっとで山﨑の一周忌やなあと思ったんですけど、その前にやめました。──岩脇正人さんの話
 ぼくの話 2
何の役にも立たない老人に、何の意味があるんだと思うでしょうけど。──佐々木幹郎さんの話
49歳ではじめて没頭したんです、いまの仕事に。──赤松英一さんの話
 ぼくの話 3
大学では剣道部。もともとは右翼ちっくな少年だったんですが。──島元健作さんの話
わが子に「命」が何なのかを教えてもらいました。──田谷幸雄さんの話
 ぼくの話 4
高校時代は何にでもなれると思ってたけど、何にもなれなかったっていうような人生ですね。──黒瀬準さんの話
エイッて、機動隊に追われてホームから線路に飛び降りたんですよ。──島元恵子さんの話
 ぼくの話 5
私の救援の原点は、じつは子どもたちなんですよね。──水戸喜世子さんの話
 ぼくの話 6
護送車のバックミラーに映った顔を見たら憑かれた顔で「これがハタチの俺なんやなあ」って。──岡龍二さんの話
 ぼくの話 7
俺いなくなったら、絶対集まらないから待ってるしかない。だから、ひとりで待っているんだよ。──山本義隆さんの話
 ぼくの話 8 終章
あとがき

 登場人物紹介
 本書に登場する用語の簡易解説
 参考・引用文献
 関連年表

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北井一夫写真集『過激派の時代』が好評につき増刷
 
▲北井一夫『過激派の時代』
A5判 224ページ/定価3,520円(本体3,200円)/2020年10月刊 札幌宮の森美術館・平凡社

【収録作品】
○抵抗 1964 米原子力潜水艦寄港阻止デモ、基地の横須賀風景 詩・井上光晴
○神戸港湾労働者 1965 神戸港の沖仲士
○1965-1966 日韓会談反対・ベトナム反戦デモ、新橋~銀座~有楽町ジグザグデモ、椎名外相訪韓阻止羽田闘争、米大使館直近の特許庁前3万人座り込み
○10・8羽田闘争 1967 佐藤首相ベトナム訪問阻止羽田闘争
○ベタ焼き:10・8羽田闘争
○1967-1968 佐藤首相訪米阻止デモ、米原子力空母エンタープライズ佐世保寄港阻止デモ、米軍王子野戦病院開設阻止デモ、三里塚空港建設阻止デモ
○バリケード 1968 日大芸術学部バリケード解放区
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