山本義隆さんが「リニア中央新幹線と原子力発電」を講演(長野県松本市)

山本義隆さんが「リニア中央新幹線と原子力発電」を講演(長野県松本市)
脱原発を取り組む「サラバ原発・変えよう暮らし方の会」が主催、約230人が参加。小出裕章さんも会場から発言。


▲講演する山本義隆さん


▲大スクリーンにレジュメ・資料を映し出して講演

 2月23日、山本義隆さん(科学史家、10・8山﨑博昭プロジェクト発起人)が「リニア中央新幹線と原子力発電」と題して、長野県松本市の松本中央市民会館で講演しました。
 さまざまな問題点、危険性が指摘されるリニア中央新幹線は、東京―名古屋間で建設が強行されています。長野県では南信地方を通過するとされており、県内で危惧の声が高まっています。松本市を拠点に脱原発の運動に取り組む「サラバ原発・変えよう暮らし方の会」がリニア中央新幹線の問題を考える学習会をスタートさせ、その第1回が山本さんの講演会となったものです。
 松本市は、小出裕章さん(元京都大原子炉実験所助教)が退官後に在住する所でもあり、小出さんは毎月、松本駅前で反原発を訴えるスタンディング活動を続けています。今回の講演会を主催する同会は、その小出さんとも連携して脱原発の運動を進めています。

 山本さんの講演は2時間半におよびました。
 講演内容は、下記の山本さん作成のレジュメ(5ページ)や信濃毎日新聞の記事をご覧ください。
 参加した人たちは一様に、山本さんの鋭い問題解明をとても新鮮なものと受けとめたとのことです。山本さんは、近代日本の科学技術と大国主義ナショナリズム、そして軍事の結びつきという大きな視点から、旧国鉄・JRの国策と原発という国策の問題点を次々と明らかにしていきました。リニア新幹線がさまざまな自然破壊を引き起こし、その建設・経営は原発の新増設や再稼働を必要としていることを指摘し、リニアを認めることは原発を認めることにもなる、中止させる以外に解決策はないと強く批判しました。
 質疑応答の時間には、会場から小出さんが立って、質問に答える場面もありました。
 県内の南信以外の地からも参加者があり、高校生たちの姿もありました。東京からの参加もありました。

 松本でリニア新幹線建設に反対する運動が本格的に始まったのではないでしょうか。反原発運動が同時に反核武装の運動となってさらに広まっていく機会となったのではないでしょうか。

10・8山﨑博昭プロジェクト 事務局

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▲信濃毎日新聞(23年2月24日)画像をクリックすると拡大されます

【講演レジュメ】



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