10・8羽田から50周年、新年明けましておめでとうございます
10・8羽田から50周年、新年明けましておめでとうございます。
▲羽田・五十間鼻(弁天橋から海老取川を下った多摩川河口にある)から望む初日の出
2017年の今年は10・8羽田闘争の50周年、弟・山崎博昭がこの闘いで斃れて50年目となります。2014年7月に「10・8山﨑博昭プロジェクト」を立ち上げて以来、ここまで590人の方からのご賛同、1200万円を超える賛同金が寄せられています。心から感謝申し上げる次第です。
「10・8山﨑博昭プロジェクト」にとっては、この10月を期して念願の三つの事業を仕上げるべき年を迎えました。
10・8羽田闘争と山﨑博昭の闘いを永く記録に留め、反戦の志を引き継いでいくための「モニュメント」建立は、希望通りとはいかない制約がありますが、ようやく具体化をはかる段階にこぎつけました。
50周年記念誌は、本年3月原稿締め切りで寄稿をお願いしています。すでに10本の寄稿が寄せられていますが。より多くの方のご応募を期待しております。
ベトナム・ホーチミン市「戦争証跡博物館」での「日本の1960年代・70年代反戦闘争の展示」企画およびベトナムの同時代の人々や若者たちとの交流については、ベトナム側との共同の試みを実現すべく鋭意、取り組みを進めているところです。
今、世界を見渡しますと、戦争、テロ、ゲリラが絶えず、故国を追われる難民、移民、それへの排斥と極右、レイシズムの台頭という容易ならざる情勢が強まっています。
アメリカ新大統領となるトランプは、核軍備の強化を公言しています。保護主義に向かおうとしており、アメリカ社会の失業や貧困、格差拡大をもたらす経済政策をうち出そうとしています。
日本はすでに昨年の日米安保法制をもって戦争政策を進めています。沖縄での辺野古新基地建設の強行、オスプレイ訓練の再開、それらに反対する沖縄の人々への激しい弾圧は、安倍政権の戦争政策をもっとも鋭く示すものです。
この新たな危機の時代に、あらためて10・8羽田闘争を想起し、末永く記録・記念することの意味を痛感します。
「10・8山﨑博昭プロジェクト」は、戦争に反対する声を広げ、強め、新しい反戦運動の時代を生みだせるよう、賛同人を始めとする皆さまの議論を高めたいと願っています。
2017年を良い年にいたしましょう。
2017年1月1日
「10・8山﨑博昭プロジェクト」発起人代表 山﨑建夫
▲弁天橋(画面左奥)は初日の出の名所。今か今かと待つ人が約500人
註:五十間鼻には、関東大震災や東京大空襲で被災して漂着した遺体や多摩川・東京湾での水難事故者を祀る無縁仏堂がある。羽田地域の寺院の僧侶・信者が初日の出への祈願とあわせ、水難者を供養する。