№10(2022年10月8日):ごあいさつ/山﨑建夫、語り部として孫に伝え、「10・8羽田」を歴史に刻む/小林哲夫、「プロジェクトの歩み」

10・8山﨑博昭プロジェクト・ニュース(№10)

2022年10月8日     発行・10・8山﨑博昭プロジェクト事務局
〒104-0061東京都中央区銀座8-10-6銀座MEビル3F
東京銀座総合法律事務所内
FAX:03-3573-7189 E-mail:monument108@gmail.com
http://yamazakiproject.com/
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10・8羽田闘争55周年
山﨑博昭プロジェクトがめざしたもの

ごあいさつ/プロジェクト代表 山﨑建夫

「山﨑博昭のことは後世に伝えたい! しかし若い人たちには話しても通じないよ!」「彼の碑の前で泣く私たちの後ろ姿を見て何か感じてもらうしかない!」ということで趣意書の表題は「わたしたちはここで泣く」と決まりました。
「反戦」の一語に集約するには、弟たちの目指したもの、あの時代の息吹を正確に伝えられないかもしれない。
 不安を抱えながらの出発でした。しかし、当時、いやそれ以前から現在まで営々と闘い続けておられる水戸喜世子さんや山本義隆さん、小長井良浩弁護士の大きな力に支えられ、又弟の高校の同級生であった佐々木幹郎氏、辻惠氏の献身的な運営のお蔭で歩み続けることができました。もちろん賛同人を始め多数の方の応援、多大な資金のご協力もあってです。
 記念碑、記念誌ができ、ベトナムでの反戦展示でベトナムの人々との交流もできました。60 余名もの参加を得たのに驚きました。
 映画『きみが死んだあとで』の公開は10・8、山﨑博昭に更に光を当ててくれました。
 闘いの中で斃れた糟谷孝幸さん、津本忠雄さんの友人たちと連携し彼らの存在も又埋没させることなく語り続ける作業に協力していきたいと思っています。
 大学院生が研究課題との関わりで参加して下さったり、現役の学生もぼつぼつ参加してくれるようになっているのは嬉しいことです。

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▲山﨑博昭(左:大手前高校卒業式の日、右:弁天橋上にて)


▲1967年10月8日佐藤首相ベトナム訪問実力阻止闘争(撮影:北井一夫)

 
▲弁天橋                ▲福泉寺

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語り部として孫に伝え、「10・8羽田」を歴史に刻む/小林哲夫

 20 歳前後の大学生が「10・8 羽田」を知ろうと両親にたずねても何も教えてはくれない。そりゃあそうだろう。1967 年に両親はまだ生まれていない、というのが多数派なのだろうから。
 「10・8 羽田」から55 年。この年月がそれほど長い。となれば、70 代以上のじいさん、ばあさんに聞くしかない。「大学生はなぜ羽田で機動隊に石を投げたのか」「なぜ京大生は殺されたのか」と。じいさん、ばあさんはベトナム戦争の話から始まって学生の反乱をていねいに説明する。歴史はこうして伝えられる。
 1960 年代、70 年代を闘った学生たちはじじい、ばばあとなり孫と一緒に遊んできた。とても仲が良い。この関係を生かさない手はない。孫は知りたがっている。「10・8 羽田」が歴史の教科書に載るまで、大学入試の日本史で出題されるまで、じいさん、ばあさんは語り部としてうんと元気であってほしい。「10・8」を語れる世代は、語れるまで語りきる。孫はそう望んでいるのだから。

小林 哲夫( こばやし てつお)
1960 年生まれ。教育ジャーナリスト。著書に『高校紛争1969 ~ 1970 「闘争」の歴史と証言』」れ。教育ジャーナリスト。

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プロジェクトの歩み

2014
<第1 ステージ>
有志参集しプロジェクト構想始まる
3月8日 羽田弁天橋に大手前高校と京都大学の同期生、同窓生を中心に有志が集まり献花。追悼碑の建設候補地を歩く。2017年50周年をめざして「10・8山﨑博昭プロジェクト」の構想を話し合う。事務局を設置。発起人を確定し、「趣意書」を作り上げ賛同人募集を始める(以下、敬称略)

10月4日 発起人らが羽田弁天橋で山﨑博昭追悼 献花と黙祷
   東京集会「講演と映画の集い―50周年まであと3年―」
   講演/山本 義隆「私の1960年代―樺美智子・山﨑博昭追悼―」
   映画上映『現認報告書』(監督/小川 紳介)

  写真2
▲弁天橋で献花              ▲弁天橋周辺を巡る

 
▲講演する山本義隆           ▲小長井良浩弁護士、水戸喜世子ら発起人

2015
6月13日 東京集会「いのちを考えるー戦後を生きて―」
   講演/最首 悟「焦点なき『場』について―『いのち』は『いのち』」
   講演/白井 聡「3・11以降の『いのち』の問題」

8月18日 辻恵と佐々木幹郎がベトナム・ホーチミン市の戦争証跡博物館を訪問
   日本のベトナム反戦闘争の記録の展示を話し合う

10月10日 東京集会「家族という病・国という病」
   講演/下重 暁子「家族という病・国という病」
   詩と音楽/小室 等、こむろ ゆい
   詩歌朗読/道浦 母都子、佐々木 幹郎

11月7日 関西集会「〈大阪発〉アカンで、日本!―理工系にとっての戦争―」
   講演/山本 義隆「日本の科学技術―理工系にとっての戦争」
   講演/白井 聡「ネオリベラリズムと反知性主義」

12月6日 山本義隆を中心に「60年代研究会」発足
   以降、当時の運動家、写真家から聞き取りを重ねる

2016
6月7~12日 東京展覧会「ベトナム反戦闘争とその時代―10・8山﨑博昭追悼」展
   監修/山本 義隆

6月11日 東京集会「戦争に反対する講演と音楽の夕べ」
   講演/和田 春樹「市民が戦争と闘った時代」
   音楽ライブ「明日」/VOICE SPACE

7月 モニュメント建立地が福泉寺(萩中公園前)に決まる

8月8日 ベトナム展示会のためのクラウドファンディングを開始
   11月4日、目標額を超過達成(119人、154万1000円)

9月22日 山﨑博昭の死因の真相究明のため「10・8再現プロジェクト」を立ち上げる
   10・8羽田闘争参加者からの聴き取りと本格的な資料分析・調査を開始

10月8日 羽田弁天橋・山﨑博昭追悼 献花と黙祷
   第1回発起人・賛同人会議
   東京集会「羽田闘争とベトナム反戦から考える―この国家どうする―
   講演/高橋 武智「ジャテック活動を今振り返って」
   講演/中山 千夏「さらにひどい国家 どうする?」

10月19~24日 関西展覧会「ベトナム反戦闘争とその時代」展 京都精華大学

10月21日 京都精華大学講演会 「近代日本と自由―科学と戦争をめぐって―」
   講演/ 山本 義隆

11月26日 関西集会「羽田闘争とベトナム反戦から考える―この国家どうする―」
   講演/上野 千鶴子「2016年夏 日本は変わったか」
   上野千鶴子インタビュー/聞き手・西村秀樹

2017
<50周年/プロジェクト3つの目標を達成>
3月12~15日 ベトナム企画担当メンバーがベトナム訪問
   (山本義隆、辻恵、佐々木幹郎、大谷行雄)

6月17日 「建碑式」 暮石、墓碑建立
   福泉寺(東京都大田区)
   第2回発起人・賛同人会議in東京

7月8日 発起人・賛同人会議in関西
   若手研究者4人から問題提起

8月20日~11月15日 「日本のベトナム反戦闘争とその時代」展
   (ベトナム・ホーチミン市戦争証跡博物館)

8月19~24日 「戦争と平和を考えるベトナム・ツアー」
   61人が参加

 
▲「ベトナム反戦闘争とその時代」展   ▲ホーチミン市「戦争証跡博物館」

 
▲ベトナム展示会            ▲ツアー参加者とベトナム側主催者

10月8日 10・8羽田闘争50周年 弁天橋で献花と黙祷
   ベトナムからツーズー病院・平和村のニー代表が参加、挨拶をいただく
   50回忌法要
   (福泉寺)
   「羽田闘争50周年―山﨑博昭追悼―」集会
   映画上映/「建碑式、ベトナム展示会の記録」(監督/代島 治彦)
   朗読/品川 徹 「死者の鞭」(佐々木 幹郎 作)
   講演/水戸 喜世子「10・8と反原発の今をつなぐもの―私にとっての10・8」
   短歌絶叫コンサート/福島 泰樹

   「かつて10・8 羽田闘争があったー寄稿篇」
   記念誌(第1巻)発行

11月12日 関西集会「激動の時代を振り返って」羽田闘争50周年in関西
   講演/三田 誠広「1967年から1970年代にかけての激動の時代をふりかえって」
   映画上映/「建碑式、ベトナム展示会の記録」(監督/代島 治彦)
   反戦の歌と語り/趙 博
   発表/幸田 直子「グローバルヒストリーとしての1968」


▲弁天橋にて(10・8羽田闘争から50年目)

  
▲福泉寺に建立された記念碑(墓石と墓誌)

 
▲記念誌〈寄稿篇〉      ▲同〈記録資料篇〉

2018
1月8日 月命日墓参・弁天橋ウォーキングを開始
   以後、毎月8日に実施

6月2日 東京集会 シンポジウム「死者への追悼と社会変革」
   シンポジスト/真鍋 祐子、三橋 俊明

6月30日 関西集会 徹底討論「つたえたい、この思い」
   シンポジスト/大野 光明、三浦 俊一

<第2 ステージ>
わたしたちは、いまも、これからも、戦争に反対し続けます
10月7日 「山﨑博昭没後五十年」と刻した平和地蔵を五十間鼻に建立
   水難者無縁仏を供養する羽田・長照寺の石井英雄住職と福島泰樹の読経、
   開眼供養を行う
   東京集会「異なった視点からの10・8羽田闘争」
   映像参加/ウイリアム・マロッティ 進行/嶋田 美子
   ベトナムからの挨拶/チャン・スァン・タオ(戦争証跡博物館館長)、フィン・
   ゴック・ヴァン

 
▲平和地蔵       ▲ベトナムから弁天橋~夜の東京集会に参加、挨拶

10月8日 「かつて10・8羽田闘争があったー記録資料篇」
   記念誌(第2巻)発行(前日の東京集会で披露)

11月10日 関西集会「世界が見た10・8羽田闘争」
   講演/幸田 直子「アメリカから見た10・8羽田闘争、及び日本のベトナム反戦
   闘争」
   講演/金 光男「在日コリアンから見た10・8羽田闘争と韓国民主化運動」
   特別アピール/若手研究者、京都精華大学創立50周年記念連続講演会の紹介

2019
6月8日 第3回発起人・賛同人会議

6月22日 発起人・賛同人会議in関西

10月22~27日 元米国学生運動活動リーダー、マーク・ラッド招聘
   元東大全共闘代表 山本 義隆と金沢大学名誉教授 鹿島 正裕と鼎談
   (司会:辻 恵、於:六本木「山﨑文庫」)
   マーク・ラッドは翌日山﨑博昭の墓参後京都へ向かい反戦集会に参加、挨拶を行う

 
▲左から辻、鹿島、山本、マークの各氏

11月16日 東京集会「ベトナムをどう見るか―歴史認識と現実―」
   講演/中野 亜里

11月21~24日 「京大生山﨑博昭とベトナム反戦運動」展
   パネルデイスカッション「10・8羽田闘争と京大」/白井 聡、北本 修二
   「京大11月祭」に企画参加

2020
6月 東西集会中止

10月4日 東京集会『きみが死んだあとで』(監督/代島 治彦)完成披露上映とトークの会

11月3日 関西集会『きみが死んだあとで』完成披露上映とトークの会


▲映画『きみが死んだあとで』が好評を博す

 
▲映画「きみが死んだあとで」の1シーン ▲上映会場

2021
4月17日~12月23日 『きみが死んだあとで』公開上映

6月12日 東京集会「60年代の死者を考える-レクイエムを超えて-」
   講演/長崎 浩「樺美智子と私の60年代」

6月26日 関西集会「60年代の死者を考える-レクイエムを超えて-」
   講演/長崎 浩「樺美智子と私の60年代」

10月9日 東京集会「ベトナム反戦から、福島のいまへ」
   講演/田尾 陽一「東大闘争と福島原発事故-ベトナム反戦・全共闘から飯舘村まで-」
   シンポジウム「高校生と大学生が語る-いまやっていること、やりたいこと-」

11月20日 関西集会「敗戦の総括をしそこなった日本―日本は朝鮮半島で何をしたか―」
   講演/中塚 明

2022
10月8日 10・8羽田闘争55周年 弁天橋、五十間鼻で追悼、献花
   福泉寺にて55回忌、記念碑前で追悼
   記念集会「10・8羽田闘争55周年―山﨑博昭プロジェクトがめざしたもの―」
   映画「プロジェクトの歩み」上映
   代表挨拶/山﨑 建夫 発起人からの発言 若い世代からの発言

11月20日 関西集会「10・8羽田闘争55周年―山﨑博昭プロジェクトがめざしたもの―」
   講演/辻 恵「10・8山﨑博昭プロジェクト…8年間で実現できたこと、そして
   これから」


▲10・8羽田闘争から55年目の東京集会(司会:佐々木 幹郎)

 
▲10・8羽田闘争55周年集会チラシ(左:10・8東京集会、右:11・20関西集会)
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