11月16日、中野亜里さんを講師に2019年秋の東京集会(記事と写真、2019年)

11月16日、中野亜里さんを講師に2019年秋の東京集会

   

 2019年11月16日(土)の午後6時から、全水道会館(JR水道橋駅近く)において、当プロジェクトの2019年の秋の東京集会が開催されました。
 当初は10月12日(土)に大田区の羽田・弁天橋にほど近い萩中集会所において開催する予定でしたが、台風19号の襲来のため日時と場所を替えて実施することになったものです。ただし、集会の主要な内容は変えず、当初の予定通り中野亜里さん(大東文化大学国際関係学部教授、現代ベトナム政治)からの講演を中心とする集いでした。

 当プロジェクト発起人の佐々木幹郎さんの司会のもと、中野さんは、予め配布されたレジュメに基づき、またパワーポイントなども使いながら、約2時間にわたって講演されました。専門家らしく現代のベトナムという国家が抱える様々な困難、問題点を多岐にわたってきめ細かく話されました。主な項目は以下のようなものでした。

・ベトナムとの関わりから見えたベトナムのオモテとウラ
・日本人のベトナム認識とベトナム人の歴史観・世界観
・「社会主義」「民族解放」の神話、明らかにされていない歴史
・ベトナム政治、対外関係の現状
・開発と民主化・人権問題
・中国・アメリカ・日本との関係
・今後の展望


   
 

 中野さんの講演は普段は耳にすることの少ない話題が多く、貴重なものでした。40人を超える参加者は終始熱心に講演に聞き入っていました。質疑応答や会場からの発言も活発に出されました。
 また、関西運営委員会の新田克己さんから関西での取り組みが報告されました。関西は山﨑博昭君の出身地であるだけに関心も高く、東京とは一味ちがった展開がされており、興味深いものでした。
 当日参加していた発起人各氏からそれぞれ熱のこもったあいさつがあり、映画監督の代島治彦さんからは、10・8山﨑博昭プロジェクトにかかわる記録映画をひとつの「物語」として企画、制作中であることが語られました。最後に発起人の辻惠さんがまとめを行いました。場所を移しての懇親会でもさまざまな話題がつきませんでした。

 
 
 
 
 



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