『現代詩手帖』に添田馨氏の映画評/四方田犬彦氏と代島監督が対談
『現代詩手帖』に添田馨氏の映画評
『現代詩手帖』2021年5月号に、添田馨氏(詩人・評論家、本プロジェクト賛同人)の映画「きみが死んだあとで」のレビューが掲載されました。題名の「”Whiplash of the Dead”の現在」は、「”死者の鞭」”の現在」という意味です。
添田氏は、この映画を観たことは「失われつつある記憶を辿りなおすという無名の多くの意志に、一気に巻き込まれるような体験だった」と言い、「時は過ぎ去るのではなく、生成する」という印象深い言葉があります。生者が死者について語り続けることの意味は、「単一の物語性に回収されない」「不断の更新過程にのみ存する」という秀抜な視点が示されています。
「10・8山﨑博昭プロジェクト」も、そのような表現の磁場を求めて、持続していきたいという思いが強まります。
10・8山﨑博昭プロジェクト 事務局
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四方田犬彦氏と代島監督が対談
スペシャル対談➂
四方田犬彦氏(映画史・比較文学研究)は代島監督との対談を終えて、2日後に、次のようなコメントを寄せています。
「映画は記念碑ではない。記念碑は単一の権威ある声のもとに、死者の神格化を促すばかりだが、映画はよりしなやかで、複数の声に満ちている。死者を語る者たちの服喪を鏡として映し出すことさえできる。『きみが死んだあとで』は、忘却への闘いという映画本来の役割を、観るもの一人ひとりに想い出させる。」
四方田氏と代島監督の対談をじっくりお聴きください。
https://www.youtube.com/watch?v=f7Hrs292ONc
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