【明治大学OBが明大本校で横断幕】
明大OBの立て看支援連帯行動について
明大土曜会 山中健史
2024年6月22日(土)、10・8山﨑博昭プロジェクト関西集会が開催されました。
この集会では、重信房子さんが「パレスチナに平和を!」というタイトルで講演をしましたが、講演後の質問への回答の冒頭にこのような発言がありました。
「今、立て看の非常にすばらしい活動についてお話いただいたので、一言付け加えます。明日、明大OBの立て看支援連帯行動があります。私はそれに行く予定だったんですけれど、断って、だから2回目も必ず7月にやることになりました。みんなで長い横断幕を持って明大立て看同好会を支援するという形でスタンディングをやる。横断幕スタンディング、立て看支援、立て看は文化であり表現の自由だ、ということを訴えてやろうとしています。連帯します。」
この連帯行動の背景を少し説明します。昨年12月、以下のような連絡が明大の学生からありました。
『昨年11月4日、明大祭期間に「明治大学立て看同好会」の学生5名が「明治大学20年ぶりの立て看おめでとう」と書かれた立て看板を学内に掲示しようとしました。
すると当局が学生5名を拘束し、警察に通報するというあり得ない行動を起こしました。
その前の10月末に「明治大学貼り紙同好会」という団体が事務室に「貼り紙はどこに貼れば良いか」と訊いたところ事務室から場所を指示され、そこに貼り紙同好会が「明治大学自由貼り紙スペース」を設置したところ1日で大量の貼り紙が貼られ、翌日に当局がそれを全て撤去するという事件も発生しています。
当局に通報された学生5名は大学当局に「セクトの手先」でないことを宣誓させられ、11月10日現在授業の出席を禁止され学内の密室で警察による取り調べを受けています。学生曰く当局はいまだにセクトの影に非常に怯えているそうです。
「検閲」を受けていない貼り紙と立て看板を持ち込んだだけで警察を学内に導入する当局の姿勢は、言論の自由を徹底的に弾圧するもので、断固として容認できません。』
明治大学では、学生の自由な表現や活動が厳しく制限されているという現状があると聞いてはいましたが、これほどひどいとは思いませんでした。
明大OB・OGを中心とする明大土曜会として、また、1970年前後の時代に「立て看」を書いていた世代として、何か支援することが出来ないかと考え、今回の「明治大学の『学生の表現の自由封殺』を許さない」抗議行動を企画しました。「老学連帯」です。
この連帯行動についての報告が、明大土曜会のF氏(ジャーナリスト)から寄せられたので、お知らせします。
【明治大学OBが明大本校で横断幕】
6月24日午前、明大OB(明大土曜会)十数人が横断幕を広げた。
横断幕に書かれていたのは
明治大学が誇れること
★「軍事利用の研究・連携活動の禁止」の新聞広告を掲載した(2017年)
★日本初の女性弁護士を輩出した(1940年)
明治大学が恥ずべきこと
★学生の表現の自由である立て看板を撤去して警察を呼んだ
★生田校舎の「イスラエル工科大学と手を切れ」の立て看板が撤去された
明治大学では昨年来、学生たちが“フスマ1枚分”くらいの立て看板に「私たちの思いを立て看板で表現しよう」と書いてキャンパスに置いたところ、これが撤去され、警察官が呼ばれ、大学から「注意処分」を下された。その後も「立て看を取り戻そう」と活動を続けている▼大昔のようなデカい看板に政治スローガンを書きなぐったものではない。土曜会からすればシンプルな板一枚である▼「これはおかしいぞ」と土曜会メンバーたちは「わが母校はなんて恥ずかしいことをするのか」と抗議の横断幕を出した次第▼早速、大学職員と警備員が飛んできて退去を求めたが、そこは口では負けないオジサンたち。彼らはやり込められて、遠巻きに見ているだけだった(と言いつつ私たちは、あまりの暑さに交代で横断幕を持つ3人以外は木陰に避難する軟弱さ……)▼土曜会横断幕隊は、引き続き、本校、和泉校舎、生田校舎でスタンディングをやる予定です。学生たち、負けずに頑張れ〜。